| ■ Sample CG |
![]() 「あっ!?」 俺の部屋、俺の腕の中に転がり込んだセシルが、僅かな驚きを声にして漏らす。 しかし、その表情は、すぐにいつもの穏やかな微笑みに変わった。 互いにこれからの予定を頭の中に描き、改めて向かい合う。 もちろん、2人の予定は同じ。 「私、『夜のお相手』以外で、こういうことするの、初めてです」 先に口を開いたのはセシル。 その紅い唇から漏れる声は、いつもと同じ澄んだ心地良さに加えて、わずかな震えを感じさせる。 その震えの原因を、セシルはごく端的に教えてくれた。 「そのせいでしょうか?何だか、ドキドキしちゃって」 セシルの頬にぽっと鮮やかな血の色が差し、言葉以上の言葉となる。 「俺もドキドキしてるぞ」 「へ、変、ですよね。いつもしていることなのに…」 俺の言葉で、余計に強く意識したのか、セシルはさらに顔を紅くして、下を向いてしまった。 「これは、いつもしていることじゃない」 「え?」 俺の視線から逃げるように伏せた面をクッと上げて、セシルが途惑いと理解の混ざった表情を見せる。 「いつもと同じじゃない」 片腕を回してセシルの細い肩を抱き寄せ、もう一方の手を軽く顎にかけて、持ち上げる。 自分の意志、自分の気持ちが伝わるまで、時の流れを待つ。 緊張した俺の貌を映す蒼く澄んだ瞳。 やがて、その瞳に帳が下ろされ、部屋を沈黙が覆った。 唯一聞こえるのはセシルの穏やかな息づかいと俺の激しい鼓動だけ。 その時、不意にセシルの両手が俺の背中に回され、そっと俺を引き寄せた。 その手に文字通り背中を押されて、俺は己の口唇で、セシルの艶やかな口唇にそっと触れた。 「あっ…んっ…」 |